普通の子が7歳から自宅で算数 10歳で数検3級に合格 テキスト、手作りプリント、勉強のコツご紹介!

文章題や図形を教えるコツ|算数・数学

子供に算数や数学を教えていると、文章問題の意味を分かっていないということがよくおきます。

また、図形の問題もイメージがしづらい問題は、教えることが難しいときがあります。

ここでご紹介している、文章題や図形の問題の理解を早めるための工夫は、どの年代のお子さんにも有効ですが、特に数年先の先取り学習をしているお子さんにおすすめです。

まずはお子さんでも分かりやすい身近な内容と視覚情報を使って、だんだんと通常の問題にも慣れさせていきます。

文章題の理解を早める手作り教材

子供がイメージしやすい「言葉」や「絵」と結びつけた、身近な文章題を作る

算数や数学の単元を順々に学習していくと、なかなか理解の深まらない単元が出てきます。

まずは理解しやすい問題を解いて、この単元の文章題では、どういった答えが求められるのか、自然と身についていきます。

例えばこういった問題です。

家族やお友達が登場する文章題

登場人物に家族やお友達、出てくる単語を子供の知っているものや好きなものにすると、問題のイメージがとらえやすくなります!

これらは方程式の文章題の例ですが、こうした似た問題を繰り返すことで、だんだんと色々なパターンの文章題で方程式が組み立てられるようになっていきます。

文章題の例 ①
家族や友人が登場

サツキは2600円、メイは1400円もっています。2人とも同じアニメの映画を見たら、サツキの残金は妹の3倍になりました。映画を見る金額はいくらだったでしょうか?

文章題の例 ②
好きなお菓子が登場

サツキが120円のピザ味ポテトのMサイズと150円のピザ味ポテトのLサイズを合わせて15個買うと、2070円でした。MサイズとLサイズのピザ味ポテトをそれぞれ何個買ったでしょう?

文章題の例 ③
好きな場所が舞台

サツキは家族で〇〇遊園地にやってきました。ラグーンではお客さんがコーヒーカップに4人ずつ乗ると、5人乗れませんでした。次に5人ずつ座ると、3人だけのカップが1つできました。ラグーンのお客さんの数とコーヒーカップの数はいくつでしょう。

こういった問題を解いていると、話が脱線してやや集中力が抜けてしまったりもしますが、それも含めて一般的な問題のプリントをこなすよりも、子供達は楽しく取り組めていました。

図形の理解を助ける挿絵

図形の問題は身近なもので作ってあげるとイメージしやすくなります

例えば、円の弧や面積の単元では、単なる平面の円の図形だけでは覚えが遅かったので、ピザ屋さんのピザという設定の挿絵とそれに沿った問題文を自作しました。

これにより、ピザの絵を使った問題では、円弧の単元はスルスルと解けるようになりました。

ピザを使った円弧の計算の例
(挿絵に使用した絵は著作権フリーのものです。こういった絵は主にウェブサイト作成用の素材としてダウンロードできます)

先取り学習では、小さいお子さんが馴染めるような挿絵を使った問題に出会うことはありません。そういった問題は、自分で作っていくしかありません。

平面図形・立体図形を分かりやすく

平面図形の理解には紙の切り貼り、立体図形の理解には、消しゴムの切り貼りが有効

三角形の面積や台形の面積の公式は、すぐに暗記することができるでしょう。

さらに、こうした図形の公式を、紙を切り貼りしながら説明してあげれば、なぜ最後に÷2をするのかといった、丸暗記では通り過ぎてしまうことも理解させてあげることができます。

中学2年生くらいまでの立体図形は、こうした紙の切り貼りで教えてあげると理解が深くなります。

ただ、中学3年生の単元の「3平方の定理」が空間図形と組み合わさってくる問題などは、紙の切り貼りだけでは対応ができません。

3Dアニメーションが簡単に作れればよいのですが、そうもいきませんので、何か良い手はないかと考えていましたところ、身近にとても良いものがありました。「消しゴム」です。

目の前で消しゴムを切って立方体を作り、切ったりボールペンで書き示してあげると、テキストを読んでも理解できなかった内容が、スルッと入っていきます。