普通の子が7歳から自宅で算数 10歳で数検3級に合格 テキスト、手作りプリント、勉強のコツご紹介!

最初に算数の勉強をさせた理由

算数は延々とつながっていく

今日の算数は明日の算数のため

算数は各単元がつながって発展していくため、取りこぼしてしまうと後々で大変です

学校の算数の各単元の進め方というのはよくできていて、子供達は算数を使ってできることを、毎日少しずつ増やしていきます。

今日これを習ったら明日はこれ、明日これを習ったら明後日はあれ、というように、単元の進め方がとてもよく考えられていることに感心します。

しかしこれは、うがった見方をすれば、一度つまづいたまま次の単元に入ってしまうと、取り戻すのが困難というばかりか、次の単元も、そしてその次の単元も、きちんと理解することができないまま、最後にはついていけなくなってしまう恐れがあるということです。

どんどん分からなくなっていく

理解の浅い単元があるまま学年が上がると、どんどん分からなくなる

小学校の国語、理科、社会、といった教科は、各単元がそれほど密接につながっているわけではありません。

たとえ理解しないまま次の単元に進んだとしても、それが次の単元を理解する障壁になってしまう場面は少ないでしょう。

しかし算数はそうはいきません。各単元は延々とつながり、それが発展していきます。

つまづいて理解しないままでいることは、次の単元を理解する際の大きな障壁となり、極端な言い方をすれば、次の単元も、そして次の単元も理解できないという、負の連鎖を生み出します。

そして理解できないまま学年は上がり、より高度で発展した内容へと進んでいきます。

最後には、外部の救いの手がなければ、どこから分からないのかも分からないという状態へと陥ってしまうこともあるでしょう。

先生はがんばってくれるけど

低学年の先生は、一人ひとり丁寧に指導してくれます!

算数の基本でつまづいてしまわないよう、かけ算くらいまでは先生も時間をかけて優しくゆっくりと確実に覚えさせようとしてくれます。

かけ算の暗唱を先生の前で一人ひとり行って、暗唱ができた子の名前の横にシールを貼っていったりして、各自の進捗状況がしっかりと分かり、かつ生徒の競争心をくすぐる昔ながらの方法で指導してくださる先生も多いでしょう。

ほとんどの生徒が確実にかけ算を暗唱できるよう、じっくりと指導してくれます。

4年生くらいから始まる算数の明暗

算数が得意な子、苦手な子

算数が得意な子と苦手な子は、4年生くらいから分かれていきます。

かけ算を習って3年後、5年生の単元の「割合」が始まると、それまで、ある程度は算数ができていた子でも、急に算数に苦手意識をもち始めてしまうようです。

ある小学校の先生は4年生くらいから各単元が難しくなってきて、理解できない子が現れ始め、5年生ではできる子とできない子にだいぶ差が出てくるといいます。3年生から差が出始めるという先生もいます。

完全な二極化ではありませんが、その差はどんどん大きくなっていきます。

しかし、だからといって、初めてかけ算を教えてくれた時のように、ていねいに一人ひとりができるようになるまで教えてくれるという先生は少ないでしょう。

名前の横に「できるようになりましたのシール」はもう貼ってはくれません。

苦手が進んでしまう前に

ときおり自宅で学習をみてあげることができれば、苦手が悪化する前に手を打てます

算数に苦手な単元があったり、苦手意識があるのであれば、学校の授業以外で予習または復習していくよりほかに方法はありません。
ほうっておいても、一人では理解できるようにはなりませんし、時間がたつほどに分からない単元は増えていきます。

学校の外での学習といえば、すぐに塾を思いつきますが、小学生くらいの算数であれば、それほど難しくはないので、お家でも十分に教えることができます。

自宅で算数の勉強を少しでもみてあげることができれば、少なくとも授業に全くついていけないという深刻な事態になる前に、なんらかの対策をたてることができます。

自宅学習が習慣づいて、子供に勉強のコツがつくと、授業についていけないどころか、年齢相当の算数の単元はあっという間に終わってしまうようになります。

算数検定を利用した学習

算数検定をベースとして勉強

うちの子は、小学2年生の春から自宅で勉強を始めました。

最初は1学年前の足し算、引き算、そして2年生の単元である九九の暗唱などから勉強を始めました。

算数検定を受験することは、習熟度をはかるためと、子供にごほうびをあげるための意味合いでしたが、だんだんと検定の内容に沿った勉強方法へとシフトしていきました。

そして、自宅学習を始めておよそ3年後、5年生のときに目標としていた中学3年生までの範囲を終了しました。

自宅学習の良いところは、学年が先の学習でも、子供のペースにそって進めていけるところです。また、算数検定に沿った学習をすることで、計算塾のような計算の技術を中心としたスキルの得とくだけでなく、文章題や図形といった問題を解くスキルも身につけることができました。

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いつのまにかできる子に

今でこそテストではクラス内でトップの点数をとってきますが、自宅学習を始める前は、勉強ができる子という印象は全くありませんでした。

当時ちょくちょく話で聞いていた九九の暗唱は、クラスのお友達よりも覚えるのに時間がかかっていました。

そんな子なので、もしかしたら、2年生から算数を中心とした自宅学習をはじめていなければ、先に触れたような悲しい連鎖に陥ってしまっていたかもしれません。

少なくとも算数が得意と自信をもって言えるようになったのは自宅学習のおかげです。

大げさかもしれませんが、今となってみれば、とりあえずは算数からでも家で勉強させようと決めた日が、子供の人生にとって大きな岐路だったかもしれないと感じています。