算数検定10級は、小学校2年生程度の内容です。
小学2年生程度とはいっても、小1の内容が半分ほど含まれていて、受験の際には、就学前と思われる多くの小さいお子さんが受験している姿を見かけました。
うちの子供は、小学2年生のときに、10級から算数検定の受験をはじめました。
初めての受験の直後に、日々の勉強に使うテキストの重要性を認識しました。何も考えずに買った過去問集は、本番の試験よりも難易度が易しいものでした。
幼いお子さんですと、新しい単元について自分からどんどん教科書を読んで理解するというのは難しいと思います。
うちの子供が算数検定の受験を始めた小学2年生の7歳の頃、自分で教科書を読んで1人で自己解決していくということはほぼ不可能でした。
そんな状態から、1から10まで手取り足取りでおうちのお勉強を始めました。
そんな10級のテキストのレビューをご紹介します。
問題集のレビュー
過去問題集10級|2021年版
問題のレベル | 3 |
問題のボリューム | 3 |
解説や工夫 | 3 |
おすすめ度 | 5 |
書店で扱われている数学検定の問題集といえば、たいがいこのシリーズです。
数学検定協会の出版ですので、問題の難易度や出題範囲が、本試験と同程度です。
この過去問集が問題なくスラスラ解けるようであればかなり安心です!
2021年版では、本番と同じサイズの回答用紙をダウンロードできるようになっています。数検の問題用紙と回答用紙は、小学校のカラーテストとは様子がだいぶ違うので、本番で不安にならないよう、予行演習としてダウンロードした解答用紙への記述に慣れさせてあげると良いでしょう。
ーこんな使い方ー
〇 合否判定レベルの判断として
〇 毎日行う演習用の1冊として
〇 最新の試験に沿った無駄のない試験対策として
過去問題集10級|2017年版
問題のレベル | 3 |
問題のボリューム | 3 |
解説や工夫 | 3 |
おすすめ度 | 4 |
ちょっと前の定番過去問集です
優先するのはあくまで2021年版ですが、できるだけ多くの練習問題をリピートさせるためにも、この2017年版や他の過去問もそろえてあげるのがおすすめです。
10級はそれほど難しい級ではありませんが、うちの子の場合は古い過去問集を1冊やっただけで臨み、実際の試験ではそれよりも難しい問題が多く出ていました。新しい本から中心に行い、できるだけ多くのパターンの問題にふれさせてあげましょう。
ーこんな使い方ー
〇 2021年版を終わらせた後、次の1冊として
〇 毎日行う演習用の1冊として
過去問題集10級|2014年版
問題のレベル | 3 |
問題のボリューム | 3 |
解説や工夫 | 3 |
おすすめ度 | 4 |
古いけど良問がそろっている、だいぶ前の定番過去問集!
先に紹介した問題集と同じシリーズのものですが、書店で見かけることはありません。
新しいバージョンとは内容が異なりますので、2021年も2017年版も終わってしまって、他の問題にもふれさせて、より習熟度を高めてあげたいときに使用するとよいでしょう。
出題傾向というものもあるので、あくまで過去問の優先は2021年版です。
ーこんな使い方ー
〇 過去問演習の毎日のリピート用の一冊
〇 格安の中古本で、まずは10級のレベルを確認
数学検定問題集10級
問題のレベル | 2.5 |
問題のボリューム | 5 |
解説や工夫 | 3 |
おすすめ度 | 3 |
ちょっと易しいかもしれません。学習初期の使用がおすすめ!
2012年発行の古い問題集です。
収録されている過去問の数も多いのですが、難易度が少し低い印象があります
内容が少し易しい印象です。勉強をやり始めた初期段階に使うのが良いでしょう。
うちの子供は、初めての数検の受験のときに、この問題集1冊のみで過去問の演習をさせていましたが、本番の試験の難易度はこれよりも高かったです。
ーこんな使い方がおすすめですー
〇 学習の初期段階の使用
〇 自信をつけさせてあげたいとき
〇 短時間で学習を切り上げるとき
親子ではじめよう 算数検定10級
問題のレベル | 2 |
問題のボリューム | 2 |
解説や工夫 | 3 |
おすすめ度 | 2 |
文章題や図形の基本の問題を、おうちの方が解説しながら教えていくのに適したテキストです。
本の中身は、まず見開きで単元の解説があり、次の見開きで練習問題という流れです。
小さいお子さんですと、そもそも自分でテキストを読んで理解して進めていくということはないと思いますが、こちらのテキストも要点がまとまっている分、おうちの方の説明による解説の肉付けが大事かと思います。
このシリーズは練習問題の多くが図形や文章題です。
算数検定の問題の半分ほどは、図形や文章題ですので、そういった問題へのアプローチを教えるための、最初のテキストとして合っていると思います。
ただ、単純な計算技能を上げるための計算問題もやっておいたほうが良いです。
算数検定の半分は計算問題ですが、うちの子の場合は、計算のルールを完全に理解していても、単純な計算ミスを量産していました。
計算問題には慣れてもらうほかないので、過去問を使って毎日少しずつでもやらせてあげるのが良いでしょう。
この「親子ではじめる」で基本的な内容を一通り教え、その後に過去問へ進んでいくと良いかと思います。
ーこんな使い方ー
〇 初めて学習する単元を手取り足とり教えるとき
〇 文章題や図形問題の最初の学習用として
やっておけばさらに安心のテキスト
文章題入門帳10級
要点整理10級
コンビニで試験の予行演習!?
あまり知られていないと思いますが、コンビニで数検の過去問が買えるんです。勉強のためというよりは、本番に慣れるためにおすすめです。
予行演習が必要な理由はこちら
幼いお子さんは、試験の本番で思わぬハプニングを起こすことがあります。 特に算数検定の受験が初めてというお子さんには、コンビニで販売されている過去問を事前にやらせてあげることがおすすめです。 1回分の過去問が算数検定が300円、数[…]
まとめ
うちの子は、初めに新しい単元の解き方を一通り教え、後半はどんどん過去問を解かせて習熟度を上げるという学習方法で進めました。
自宅学習を始めたばかりだった頃は、間違い直しも子供一人ではおぼつかなかったため、予想していたよりもだいぶ手間がかかりました。
10級の山は九九の単元だと思います。移動時間なども使い、1日のうちできるだけ頻繁に、でも少し時間は空けるようにして、何度も何度も声に出させる反復練習で、少しづつ少しづつ覚えてもらいました。
九九の暗記はできるだけ早く始めてあげて、少しずつ少しずつ、たっぷりの時間をかけてあげられると、教えるほうも教えられるほうも心の余裕をもって行えると思います。うちの子は同級生の子よりも少し遅かったので、勉強を始めたばかりの頃は焦ってしまうこともありました。
11級から6級までのつまづきポイントなどをまとめました。
数検の小学生相当の級は11級から6級までです。 11級から9級は20点満点のうち14点で合格、8級から6級までは30点満点のうち、21点以上が合格です。 これまで何年も受験してきましたが、試験の難易度が高かったときも、合格点の引[…]