普通の子が7歳から自宅で算数 10歳で数検3級に合格 テキスト、手作りプリント、勉強のコツご紹介!

うちの子が行った数検の基本的な勉強方法

うちの子が実際に行っていた、基本の勉強方法や、子供が食いつく自作の文章題などについてのご説明です。

数検に特化した単元を飛ばす学習方法についてはこちらの記事です

はじめに

うちの子は、小学生のうちに義務教育の範囲分までは算数・数学をしっかり教えてあげたいと思い、数検3級の合格を自宅学習の一つのゴールとしていました。

数検は、合格率が高めの検定ですが、計算問題だけでなく、文章題や図形の問題もしっかり解けないといけません。そのため、算数や数学の総合的な力をはかるのに最適な検定です。

うちの子は、自宅学習を始めた頃は、けっして勉強が得意な子ではありませんでした。予定よりも早いペースでゴールへ到達することができたのは、効率の良い学習を続けたことが大きな要因だと思っています。

ここでは、使用したテキストや注意点、実際にどのような流れで勉強していたかをご紹介します。ただ、お子さんの性格や年齢もあると思いますので、ご参考程度にお読みください。

テキスト

テキストは必ず検定レベルに合ったものから始めます。難しすぎるレベルで始めてしまうと、時間ばかりかかって進まなくなります

使用するテキストはこういったものです

  • 過去問題集を数冊(できれば3冊以上)
  • インターネットで見つける練習問題
  • 手作りした練習問題
  • 学校の教科書や教科書ワークなど

勉強の進め方

数検に合格するための勉強は、次の5つのステップを軸に行うと効率良く行えます。

① STEP 1
難易度の低い過去問で現状把握

まずは難易度の低い過去問題集を一通りやります。習ったことがない問題や理解が浅い問題を把握します。

難易度が低い過去問から始めると良いと思います。難易度の高い過去問は、試験に出題される可能性がほとんどないような、1学年上の内容が含まれていることがあります。

まずは、習ったことがない単元や理解の浅い単元から集中的に教えていきます。教える際の例題としては、過去問をそのまま使用してもいいですし、教科書ワークやネット上で配布されている問題なども良いでしょう。まずは簡単な例題を使って教えていくと覚えが早いです。



② STEP 2
ステップ①で覚えた単元の定着

次のステップでは、覚えた単元の練習問題を何日か繰り返します

うちの子は、短時間になってしまう日があってもかまわないので、できるだけ日を空けずに毎日繰り返し行いました。

忘れるよりも早く定着をさせるためです。

1度の学習で覚えてしまうようなら、必ずしも何日も繰り返し行わなくてもかまいません。

ある程度、定着したことを感じられれば、次の単元へと進み、①と②のステップを繰り返します。



③ STEP 3
複数の単元を学習したら、定着チェック

いくつかの単元を学習したら、今度は過去問の該当する単元の問題ばかりをやってみます

過去問がある程度できるようなら、それらの単元は定着していると判断し、また次の単元へと進みます。

忘れてしまっていたり、理解が浅いようなら、戻って練習問題を繰り返し行います。



④ STEP 4
総仕上げでさらなる定着とスピードアップ

ステップ①~③までを繰り返し、習っていない単元や理解の浅かった単元を一通り教えたら、定着とスピードアップの総仕上げとして、ひたすら過去問を繰り返し行っていきます

過去問の問題集は1冊だけでなく、3冊ほどは用意してあげるとよいでしょう。

だいたい1冊の問題集には5回分前後の過去問が収録されています。

毎日、別の過去問を繰り返し行います。大切なのは、必ず採点後に間違い直しをして、どの問題でミスが多いか、苦手な問題は何かを把握していきます。



⑤ 苦手な問題の集中特訓

過去問を1週したら、STEP④でミスが多かった問題や苦手だった問題をまた解いていきます

過去問の中の苦手な単元の問題に印をつけてあげて、それだけを集中して行います。

PCが得意な方であれば、スキャナーで問題集を読み込んで、画像編集ソフトを使って苦手な問題だけを切り貼りし、苦手問題だけのプリントを作るなんてことをしてあげると良いでしょう。

自宅学習ではスキャナーをこんな風に使うと便利

 

手作りの練習問題

計算問題は繰り返し行っているだけでも、どんどん上達していきます。それにくらべて文章題は、級が上がってくるとなかなか上達しない単元が出てきます。

なかなか上達しない単元の文章題は、子供の興味のある内容におきかえるなどの工夫をします

手作りの文章題は効果的です。ただ、手作りといっても教科書と同じような問題を作っても理解は深まりません。少しでも子供の興味を引くような問題、現実感のある問題を作っていきます。

例えば、問題に出てくる登場人物や物ごとを、本人や身近な人、興味のあるもので作っていくだけでも、問題に対する食いつきが変わってきます。

数学検定の5級で新たに出てくる単元の方程式で例えます。

なかなか方程式の概念がつかみにくいようだったので、よく出題されるパターンの方程式の文章題をたくさん作り、繰り返し解かせました。

問題
ゲームに7回課金しました。オセロニアには毎回500円、ツムツムには毎回1000円の課金をして、合計すると5000円でした。それぞれ何回課金したのでしょうか

これは、合わせて〇〇の方程式の問題ですが、問題に出てくるオセロニア、ツムツムともに子供が好きなゲームです。身近なものの中でも興味がある、好きなもので問題を作ってあげると、取り組みへの食いつきが違いました。

 

問題
さつきが5800円もっていました。メイは3200円もっていました。二人が同じマクドナルドのセットを食べると、さつきの残金はメイの残金の2倍になりました。二人が食べたマクドナルドのセットはいくらだったでしょうか

これもよくある金額の方程式の問題です。実際の問題では子供と子供の友達を登場人物で問題を作りました。登場人物が本人と友達、それにマクドナルドなど知っている飲食店が出てくると、問題はより現実味を増してきます。こんなにお小遣いもらってないなどブーブー言いながらも、楽しんで問題に取り組むことができました。

まとめ

ご説明した勉強方法は、分からない単元、苦手な単元を見つけ、そこから理解を深めていく方法です。

計算問題はこの方法だけを繰り返し行うことで、早く正確にできるようになっていきますが、文章題や図形はそうはいかないことも多いです。

なかなか理解が深まらない文章題や図形は、計算問題のように単純に問題を繰り返し解いても、時間ばかりかかってなかなか身につかないことがありました。

そんなときは興味を引くような問題を自作したり、画用紙や消しゴムなどを切り貼りして、理解を助けてあげるとよいでしょう。

似たような内容ですが、文章題を教えるコツを別のページにまとめてあります。

文章題や図形を教えるコツ|算数・数学