数検の学習で一番時間がかかったのが方程式の文章題
集中的に勉強するにあたり、方程式の各パターンごとのまとまった文章題というのが見つからなかったので、パターンごとにいくつか文章題を自作しました。
方程式は、計算問題だけならそれほど難しくもないのですが、自分で式を組み立てていく文章題になると、パターンに慣れないと、なかなかうまくいきません。
慣れるためには、同じパターンの問題を繰り返し解くのが効果的です。いくつかのパターンをマスターするうちに、初見の新しいパターンの問題にも対応できるようになっていきました。
ここでご紹介する各問題のパターンはB5サイズのワードファイルでダウンロードできるようになっています。
全ての問題で、主な登場人物はサツキとメイになっています。ワードファイルは、簡単に単語の入れ替えができます。ぜひお子さんのお名前やお友達の名前に置き換えて、勉強に取り組むハードルを少しでも下げてあげてください。
文章題の登場人物の置換方法はこちら
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方程式の文章題|基本の8パターン
① お金に関する方程式
② ある数を求める方程式
③ 合わせて〇〇の方程式
文章題の例
サツキの住む町には猫ちゃんが雄雌(オスメス)合わせて670匹いて、雄(オス)の猫ちゃんは雌(メス)の猫ちゃんより24匹少ないです。雄の猫ちゃんと雌の猫ちゃんは、それぞれ何匹でしょうか?
雄をXとした場合の式
雌をXとした場合の式
④ 余るときと足りないときの方程式
文章題の例
サツキのお友達がたくさん集まりました。みんなでチョコを分けたとき、6個ずつ分けると3個余り、7個ずつ分けると9個足りません。
お友達は何人で、チョコは何個でしょうか?
サツキはピアノの先生にプレゼントを買うことにしました。教室の生徒1人500円ずつ集めると、1500円余り、1人400ずつ集めると1200円不足します。
生徒の人数とプレゼントの値段は?
ママの会社のイベントで、お客さんに景品を配ることにしました。3個ずつ配ると350個余り、4個ずつ配ると1150個足りません。お客さんは何人で、景品は何個でしょうか?
問②の考え方ですが、Xは生徒の数とするとして、余った金額は足すのか引くのか、不足分は足すのか引くのか、このポイントが誤りやすかったです。ここでは何を求めるのかを定められれば迷いにくくなります。実際に集めたかった目標金額を求める式として考えれば、足すのか引くのかで迷いません。
⑤ 比例式
メイは8歳で、お母さんは42歳です。お母さんの年齢がメイの3倍になるのは、何年後ですか?
絹豆腐(きぬどうふ)1
白玉粉(しらたまこ)2
ヨーグルト1
ホットケーキミックス1.5
絹豆腐が200gのとき、ほかの材料は何グラム必要ですか?Xを用いた比例式を使って答えましょう
⑥ 途中で追いつく計算の方程式
文章題の例
⑦ 二つの速さ・時間・距離が出てくる方程式
文章題の例
サツキは2000m離れたイオンに行くのに30分かかりました。初めは分速50mで歩き、途中から分速100mで走りました。歩いた道のりと走った道のりはそれぞれ何Kmですか? この問題は、二つのパターンの式ができます。それぞれで答えましょう。
歩いた時間をXとした場合の式と答え
歩いた道のりをXとした場合の式と答え
サツキは家から6.15kmの中学校まで歩きとバスで15分かけて登校しています。バス停までは分速50mで、途中からバスで時速30kmで学校に向かいます。歩いた道のりとバスに乗っていった道のりはそれぞれ何メートルでしょうか。この問題も二つのパターンで式を作ります
歩いた時間をXとした場合の式と答え
歩いた距離をXとした場合の式と答え
うちの子供の場合、歩いた道のりをXとする式のイメージが苦手でした。
「みはじ」の公式にあてはめ、「み」をXとして分数の形にし、時間を求める式として考えれば分かりやすいと思います。
みはじの公式のプリントはこちら
⑧ 長いすの方程式
文章題の例
まとめ
方程式が出題される数学検定5級からは、計算問題の1次試験と文章題の2次試験に分かれます。2次試験を通るには、これまでよりも文章題が得意にならなくてはいけません。
過去問の文章題だけでは毎回出題される方程式のパターンがバラバラで、なかなか感覚がつかめない様子だったので、ここで紹介した各パターンの文章題を使って、ひたすら反復練習をしました。
最初はなかなかできなくとも、繰り返し行うことでマスターすることができます。1週目や2週目は頻繁にやり方を聞かれるかもしれませんが、何度もリピートし続けていけば、ほとんど一人でスラスラとできるようになり、方程式の基本的な問題を解けることができるようになることと思います。